R5_教科名「外国語」 学年「1年」

単元名「A Wheelchair Traveler」

単元の目標

 バリアフリーに関して読んだり聞いたりしたことについて、誰もが暮らしやすい社会と関連付けながら、自分の考えや意見を聞き手に理解しやすいように伝えようとする態度を養う。

単元学習指導案(全5ページ)

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評価規準

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指導と評価の計画

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未来課題

「各国(それぞれで選んだ国)の日本大使館において、沖縄観光大使として沖縄のバリアフリー観光ガイド制作会見を開こう。」

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実践報告書(全4ページ)

 自分と異なる見方、感じ方に自分の意見を加え、情報を重ねながら各々が「未来課題」に向けて自分の考えを整理し、それを表現する活動を積み上げいく活動を計画し、「バリアフリー」「ノーマライゼーション」をキーワードに「教科書の内容」「画面の向こう側の出来事」として捉えるのではなく、自分や周りと関連付けて助け合うことの大切さを考えて発話していく活動を行った。

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授業実践①「フォトランゲージ活動」

 「共存」「自分と他者」「手を差し伸べる側に必要なことは何か」等、ペア及びグループによるやり取りを重ね、教科書を飛び出した広い視野のテーマから、世界・沖縄・自分・周りの環境へと思考を深め、表現していった。

 ▷「バリアフリー」「ノーマライゼーション社会」「大使館」

 ▷「観光における良い面 vs. 不便さ」

 ▷「住みやすさ vs. 住みにくさ」

 ▷「沖縄との共通点 vs. 相違点」

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授業実践②「ランキング活動」

 「相手に何をどうやって伝えるか」「理由や自らの考えを伝える」活動を行い、思考 ー 情報蓄積・修正 ー 表出(伝達) ー 再修正、を繰り返すことで聞き手に理解しやすいように「考えを整理した表現」を積み上げて行った。

 ▷ 世界遺産のあるハワイ・イタリア・ギリシャ

  「住みやすさ」とその理由 + 「沖縄に関係する面」について話し合う

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「未来課題」の実際

1.【未来課題の方法】

  生徒 ▷各自のタブレットを使用(写真・パワーポイント等)

     ▷教室前方スクリーンを使用

     ▷「未来課題」評価シート、原稿を教師へ提出

     ▷一人ずつ発表 ※原稿暗記

     ▷3~5名は廊下で待機

      他の生徒及び終了者は視聴覚教室にて「課題プリント」又は「振り返りシート」を記入

  教師 ▷評価シート及び原稿を受け取る。

     ▷その場で評価

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2.【「未来課題」の評価の観点】※詳細は「指導案」及び「評価シート」を参照

  「知識・技能」

   授業で学習したことやペア・グループ活動でのインプット・アウトプット学習内容の定着度

  「思考・判断・表現」

   自分の考えや情報を整理し、観光ガイド提案による表現ができているか

  「主体的に学習に取り組む態度」

   作成した原稿を基に、相手に理解してもらえるように工夫しながら伝えているか

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実践の効果

 授業におけるインプット・アウトプット学習内容の定着度を「知識・技能」、考えを整理し、観光ガイド提案による表現を「思考・判断・」表現」、作成した原稿を暗記し、聞き手に理解してもらえるように工夫しながら伝えているかを「主体的に学習に取り組む態度」として見取った。

1.「未来課題」評価の観点

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2.「未来課題」の結果

 多くの生徒が、「習得・インプットした言語」を活用しながら、「思考ー情報蓄積・修正ー表出ー再修正」を繰り返すことで、発表に向けて自己調整をっていく姿がみられた。「思考」と「表出」の連動によって、「思考・判断・表現」と「主体的に学習に取り組む態度」に一定の効果があったと捉えることができる。

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3.「未来課題」後のアンケート

 事後アンケートにおける「多くの人との接し方を意識した」「自分事として考えた」「意見を言う力がついた」という記述から、インプットとアウトプットの結びつきを体得することができたことがうかがえ、また「英語を通して自分の社会や未来のことを考えることができた」という記述からは、役割を設定した「未来課題」へ向けた対話活動や意見のビルドアップ活動の積み重ねで、「社会と自分を結びつけた考え」をより深化することができたと捉えることができる。

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