単元名
「(3)物質の変化とその利用 (ア)物質量と化学反応式」
単元の目標
物質とその変化に主体的に関わり,科学的に探究しようとする態度を養う。
「学びに向かう力」育成に向けた本単元における「未来課題」
「炭酸カルシウムを製造する会社の研究員となって、身の回りにある炭酸カルシウムを含む物質(石灰石、貝殻、卵殻、サンゴ、コンクリート片 等)中の炭酸カルシウム純度が最も高い物質を探そう。」
単元の評価規準
指導と評価の計画
評価基準(ルーブリック)
単元を貫く問い「化学反応式はどのような有用性や利便性があるのだろうか?」の学習前後の変容と自己評価を「主体的に学習に取り組む態度」の評価材料とした。そして、化学反応式の有用性や利便性、必要性、意味について粘り強く考え、その単元を通して学んだことを振り返りながら生活や将来に生かそうとする記述に着目した。以下に評価基準とその例を示す。
実践例①「振り返りシート」
実践例②「授業の実際」
第3時 物質量 多量の小さな粒効率的に数えることを通して、粒子数と物質量の関係や物質量の利便性について考える
第7時 化学反応式 化学反応を表す化学反応式において、反応物と生成物にはどのような関係があるのだろうか?
第8時 化学反応式の量的関係①
化学反応式からできる物質を予想して様々な製品ができている。化学反応式を利用して、反応の前後で変化する物質の質量や体積を予想してみよう。
第9時 化学反応式の量的関係②「未来課題」
炭酸カルシウムを製造する製薬会社の研究員となって、身の回りにある炭酸カルシウムを含む物質の中から炭酸カルシウムの純度が最も高い物質を探そう。
第10時 化学反応式の量的関係③「未来課題」のまとめと単元の振り返り
各班の実験データを共有し、炭酸カルシウムの純度が最も高い物質はどれか?回答
単元を貫く問い「化学反応式はどのような利便性や有用性があるのだろうか?」学習後の回答
自己評価、単元の振り返り
実践の効果
単元9~10時において、単元を通して学んできた知識・技能を活用し、学びの変容を自覚できる場面を取り入れながら学びに向かう力の育成に向けて「未来課題」を設定した。身の回りには炭酸カルシウムを原料として製品化されたものがたくさんあり、地元沖縄には炭酸カルシウムを主成分とする物質が自然界にたくさん存在する。そこで、「身の回りにある物質中から炭酸カルシウムの純度が最も高い物質を探そう」という課題を設定し、身の回りにある物質としてサンゴ、石灰石、卵殻、貝殻、コンクリート片の純度を調べ、その結果の処理と考察を「思考・判断・表現」の評価材料とした。