(1)「子供たちが育む資質・能力」とは
令和3年中央教育審議会「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して(答申)」によると、「子供たちに育むべき資質・能力」について、「一人一人の児童生徒が、自分のよさや可能性を認識するとともに,あらゆる他者を価値のある存在として尊重し,多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え,豊かな人生を切り拓き,持続可能な社会の創り手となることができるよう」にすることが必要と示されている。その資質・能力を育むためのポイントとして、「新学習指導要領の着実な実施」と「これからの学校教育を支える基盤的なツールとして、ICTの活用が必要不可欠」という2点が挙げられている。
(2) 「新しい時代の学校教育(令和の日本型学校教育)の実現」とは
日本の学校教育には、元々、「日本型学校教育」と呼ばれる「知・徳・体を一体で育む学校教育」があり、これまで長く取り組んできている。知育として「学習機会と学力の保障」、徳育として「全人的な発達・成長の保障」、体育として「身体的・精神的な健康の保障」を目標として、3つを一体で育む学校教育に取り組んできた。
これまで元々あった「日本型学校教育」の成り立ちと成果を踏まえた上で、直面する課題と向き合い、これまでの日本型学校教育の考え方を基にしながら「新学習指導要領の着実な実施」と「学校における働き方改革」、「GIGAスクール構想」という新しい3つの動きが加わったことにより従来の学校教育のよさを受け継ぎながら、更に発展させて「新しい時代の学校教育の実現」を目指していくという中教審答申「令和の日本型学校教育」が打ち出された(図8)。